約134cmソーサ高さ【アンティーク マイセン】細密画モノクローム カップ&ソーサー/「女とライオン」
一級品
マルコリーニ
満身創痍です。
ソーサー縁に2箇所の欠けがあります。
表側からは見えません。
ソーサーにはヘアラインもあります。
2枚目画像のヘアラインは、高台までは届いておりません。
3枚目画像の十字形ヘアラインは、高台の内側のみです。
恐らく、元々は蓋が付いていたと思われます。
カップ縁内側に、蓋を置いていたであろう跡が見えます。
多くの難が在りながらも購入を躊躇わなかった理由は、勿論この絵付けです。
カップでまず目を惹くのは、切なさと憂いを帯びたライオンの表情でしょう。
傍らの女性(少女)を気遣う眼差しといったら、恋に落ちた男のようでもあり、危険な外敵から愛する女性を守るボディガードのようでもあり。
一本一本、丁寧に描かれた毛並みの豊かさにも驚かされます。
ソーサーにおきましては、枚挙に暇がありません。
私の目が最初に留まったのは、女性の肉感的な脚部。
身に着けた衣からのぞく左右の脚は、骨格といい、肉付きといい、陰影に至るまで、完璧な美で魅せます。
手に提げているガーランドの、微に入り細を穿って描かれた一輪一輪。
眠りに落ちた男の、波打つ着衣が重なることによって出来た襞(ヒダ)と、手指の表情。
まだまだ書きたいことは多々ありますが、いつも1000文字の壁に立ちはだかれます故、この辺で。
制作されてから、200~250年程経っております。
冒頭で述べましたように、金彩の薄れは云うに及ばず、ヘアラインや欠けがあります。
ヘアラインは表側からは殆ど分かりません。裏側縁部分の欠けも、表からは見えません。
器として御覧になるか、往時のマイセンが誇った技術の最高峰を御鑑賞なさるか。
御自身の目で見極めをして頂ければと思います。
ご検討頂けましたら幸いです。
(御参考)
カップ口径:約 7.5 cm
カップ高さ:約 6.4 cm
ソーサー直径:約 13.4 cm
ソーサ高さ :約 2.8 cm
約134cmソーサ高さ【アンティーク マイセン】細密画モノクローム カップ&ソーサー/「女とライオン」