タンザニア産 クロムドラバイト ウサンバラ効果光学現象

タンザニア産 クロムドラバイト ウサンバラ効果光学現象

タンザニアのウサンバラ山地地区のクロムドラバイトトルマリン原石です。
トルマリンにはいくつかの種類があり、代表的なものはリチアトルマリンです。様々な色彩があり、ミネラルでも人気の高い石です。
ドラバイトはトルマリンの中でもマグネシウムを主成分として含有しているトルマリンで、ブラウン系の色が多いですが、クロムを含むことで緑色になっているものがクロムドラバイトです。
タンザニアのウサンバラ山地（Usambara Mountains）で採掘されるトルマリンには非常に興味深い光学効果を示すものがあります。産地の地名からウサンバラ効果と呼ばれています。
ウサンバラ効果は光の透過経路長の違いによる色の変化です。緑色のウサンバラ効果トルマリンの上に同種の石が置かれると、緑色のウサンバラ効果トルマリンは透過した光が赤色に変ります。また、ある程度の厚みがあるトルマリンを横から強い光を当てると赤く見えます。これは光線が石を通過する際にある波長を吸収し、残りの波長が石に色を与えた結果です。
このトルマリンの結晶は非常にカラーが濃いため見た目は黒にしか見えませんが、クロムによる深い緑が入っています。しかし実際には緑色と赤色の波長が透過します。エッジの部分が緑色になっているかと思います。結晶を横断するような光はこの緑色の波長を吸収し、赤色の波長の光だけが透過します。
写真の色はオレンジっぽい赤色ですが、肉眼ではもっと深い赤紅色に見えます。かなり強い光を当てないと見られませんが、見えた時は感動モノです。
殆ど市場に出回りませんので、興味のある方はご検討宜しくお願いいたします。

18.9×15.5×11.8mm 34.45ct(6.88g)

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