マーラー : 交響曲全集 A・フィッシャー指揮神経質な方はご遠慮下さい
帯付き(SACDの1・2番、全集の2・6・8・9番&大地の歌)、4番は新品未開封。
帯付きCDなのに解説書はないのは何故でしょう?
マーラーの似顔絵が表紙の1・2番はSACDで、半永久的に続くであろうと思われていた音楽祭での録音。この音楽祭でマーラーの全曲録音を計画していたフィッシャー兄さん。しかし音楽祭は3回であえなく終了。結局2曲しか収録できませんでした。
その後デュッセルドルフ響のシェフに就任。就任期間中にマーラーの全集を完成するという使命をもって録音スタート。弟のイヴァンさんより遅くスタートして弟さんより早く、コロナのパンデミック前に全集を完成させました。
全体に感じた事ですが、細かい細工は色々ありますが大きな仕掛けはありません。しかしマーラーが録音出来る、幸せ・喜び・感謝が聴き取れるように思います。また遅くなく、早くなく、各フレーズをしっかり演奏しているようにも思いました。『大地の歌』終楽章の間奏曲部分では、インバル先生くらいしかしていないマーラー・パウゼのような一息入れる休止も取り入れていて共感がもてました。3番以外は全てCD1枚に収録されているのですが、決してせかせかした演奏ではないです。ちょっとした失敗もご愛嬌。ただ、8番の最後はもっと粘ってほしかったです。
録音のせいかどうかは解りませんが、セーゲルスタム盤程ではないにしても、結構対旋律が目立った演奏となっています。今迄聴こえてこなかった部分が聴けたりします。
半数程が廃盤。残りは品薄の状態ですので興味のある方は是非!
神経質な方はご遠慮下さい。
マーラー : 交響曲全集 A・フィッシャー指揮神経質な方はご遠慮下さい